均等待遇アクション21京都

均等待遇アクション21京都は,均等待遇社会の実現のために,京都で活動している,超党派の集まりです. どなたでも参加できます.京都の方はぜひご参加ください.

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2006-06-15

コンプライアンスの推進と人権の尊重

 京ガス事件の団交模様は前回報告しましたが、再度親会社への要請書を提出。

                     2006年 6月12日
ダイダン株式会社
取締役社長 安藤壽一様
                   均等待遇アクション21京都
                   宇治市広野町西裏99-14
                       パール                             TEL:0774-43-8734
                       FAX:0774-44-3102

      要  請  書

 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
先般、貴社の連結子会社である(株)京ガスで働く屋嘉比ふみ子さんの賃金差別是正に向けて、京ガスに対してご指導賜りますよう要請いたしましたが、6月1日に会社と団体交渉をしましたので、その結果をご報告いたします。
私たち組合側は、均等待遇アクション21京都、コミュニティ・ユニオン関西ネットワーク、洛南労働組合連絡会議などから総勢13名が出席しました。一方京ガスからは池口取締役総務部長がひとりだけで出席しましたが、池口氏は信じられないほどの不誠実な対応に終始し、私たちは強い憤りを持っています。
京ガスに対して、再度以下の項目をご指導頂きますよう、改めて要請いたします。

              記

1.京ガスが一審判決の確定を認識し、誠意を持って交渉に当たるよう指導すること
 男女賃金差別是正について、団交に出席した京ガスの取締役総務部長池口氏(ダイダン社員)は、交渉席上「男女差別はない」「認識の違い」「一審判決を踏まえた和解ではない」という3点のみを最初から最後までただひたすら繰り返し、組合側の説得に耳を傾ける様子はまったく見られませんでした。
 前回も申し上げましたが、京ガス事件は高等裁判所で4年間の審理を経て、一審判決に則った和解金額を裁判所から提示された結果、和解をしたものです。よって、「一審判決を踏まえた和解ではない」という主張は事実誤認であり、不当なものです。また「差別はなかった。今もない」という頑なな姿勢は余りに非常識といわざるを得ません。「労働基準法4条違反で違法。女性差別である」と判断した京都地裁の判決は、高裁で和解解決したことによって確定し、後世まで判例として残ります。
会社側の不誠実極まりない対応は、当事者の屋嘉比ふみ子さんはもちろん、真摯に交渉しようと団交に参加した多数の労働組合のメンバー、そして何よりも司法機関である裁判所をも冒涜する行為として、社会的に容認できるものではありません。
池口氏の詭弁をもって京ガスがどれほど弁解しようと、差別が存在することは明らかであり、京ガスは今現在及び将来の賃金差別を是正する義務があります。  
職種の違いを超えて、同一価値労働同一賃金原則を実質的に認めた一審判決を活かし、今後は誠実な姿勢で団交に臨むよう、ご指導をお願いいたします。

2.京ガスの取締役社長が団交に出席するよう指導すること
京ガスは、1994年、屋嘉比ふみ子さんがおんな労働組合の組合員として団体交渉を
始めた時点から、取締役社長は団体交渉に出席することを拒否し続けました。京ガス事件は団体交渉から地労委、裁判と12年間もの月日を経ています。ごく単純な男女差別にも関わらず、長期にわたる争議が続いた理由はひとえに責任者不在にあります。
今後は社長自らが出席し、取締役として責任ある態度を示すよう藤井社長にご指導をお願いいたします。
 
3.争議拡大を避け、速やかに解決するよう指導すること
京ガス事件は余りに長過ぎる争議であるために、運動は全国に広がりました。
屋嘉比ふみ子さんは、2001年10月、全国の仲間たちとILO(国際労働機構)へのロビー活動に参加しました。京ガスの男女賃金差別がILO条約100号違反であることは、ILOの雇用平等委員会も認めています。また全国の均等待遇を求める運動の成果により、日本全国だけではなく、アメリカ全土の女性団体からも多数の賛同署名が高等裁判所に提出されました。
格差是正という真の解決が計られない限り、全国からの大きな注目によって、争議が益々拡大することは明らかです。企業経営にとって、争議を拡大することが何らのメリットももたらさないことはご承知のことと存じます。
速やかな解決をご指導いただきますよう、お願いいたします。

4.大阪ガス指定工事会社として、京ガスが社会的使命を果たすよう指導すること
京ガスは、請け負うガス工事の大半を大阪ガスの発注に依拠しており、大阪ガスの管理下ですべての業務を遂行し、ライフラインの充実に寄与している会社です。
大阪ガスは、資源、エネルギー、導管、リビングをはじめとする、関西一円の多数の企業をグループ化することで相互に協力関係を作っています。
ご承知の通り大阪ガス(株)は、従来より長期経営目標の一貫として『社会的責任の推進』を掲げていますが、公益企業としての評価をより高く維持するために、「大阪ガスグループCSR(企業の社会的責任)憲章」を定めました。
中でも「コンプライアンス(法令遵守)の推進と人権の尊重」を重視し、大阪ガスグループ企業行動基準において、そのⅤ・職場における行動基準では、「雇用形態に関わらず、働く者への配慮を忘れず、その処遇について不合理な差別的取扱いをしてはならない」と規定されています。積極的に男女共同参画を推奨し、企業としての社会的公共的責任を果たそうとしておられる大阪ガスの指定工事会社として、京ガスは存在しています。
「CSR憲章」は、大阪ガスグループのみならず、直結する関連工事会社にもその理念は波及します。「CSR憲章」から大きく逸脱することなく、大阪ガス指定工事会社として恥じない企業に変革できるよう、貴社からのご指導をよろしくお願いいたします。

争議の拡大は、当然大阪ガスのみならず大阪ガスグループ及び関連企業にも影響を与え
ます。京ガスがこれ以上争議を拡大させることなく、社会的使命を果たし、公益企業としての信頼を確保するために、速やかに「不合理な差別的取り扱い」を解消することを切望しています。
京ガス創立以来今日まで役員を出向させ、経営権を握ってきた親会社としての貴社の英断を改めて要請いたします。
                                                             以 上

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